はーと


 「ザッくん、けちゃっぷたくしゃーん!!」
 目の前に出されたオムライスを見て、ザックスが元気良く言った。大きくても小さくても、ケチャップが大好きなザックスだ。
 アンジールがケチャップをかけようとしたら、ザックスは少しだけ恥ずかしそうな顔で「はーと、かいてー」と言い、アンジールを見上げる。
 「ハートが良いのか?」
 アンジールが確かめるように言うと、ザックスは「うん」と頷く。
 「だってザッくん、おむらいしゅ、しゅきだもん!!」
 「そうかそうか」
 「んで、あんじーゆも、しゅきだもん!!」
 ザックスは、うふふと笑った。アンジールは毎日、ザックスから告白されまくりだ。
 「俺もザックスが大好きだぞ」
 アンジールは微笑みながら、オムライスにケチャップで小さなハートをふたつ並べて書いた。それを見たザックスが、目を輝かせる。
 「ザッくんと、あんじーゆ?」
 「そうだ。これでどうだ?」
 アンジールに返事をするより早く、ザックスは抱き付いて叫んだ。

 「だいしゅきーっ!!」




 20100412