「参ったな」
アンジールはベッドサイドにしゃがみ込みながら、ブランケットにくるまってすんすんと眠るザックスを見つめていた。
今夜はクリスマス・イヴ。
すっかり眠り込んだザックスのサンタクロースになったアンジール。
自分が眠る前に、ザックスの枕元に置いてあるであろう靴下にプレゼントを入れようとした。
ところが、あるべき場所に靴下がない。
よもやと思ってアンジールはそっとブランケットを捲ってみる。するとザックスは靴下を握り締め、しかも大事そうに抱え込んだまま眠っているのだ。
試しにそっと取ってみようとしたが、殊の外しっかりと握り締めている。無理に取ろうとしたら、ザックスが起きてしまう恐れがあった。
仕方がないので、そのままプレゼントを枕元に置いた。
赤と緑、そして金色。カラフルな包装紙とリボンによって包まれているのは、お風呂で遊べる船のおもちゃ。
連結可能な小さいボートが付いていて、そこにザックスお気に入りの「あひゆしゃん」を乗せる事ができるのだ。
アンジールはそっとベッドに上がると、ベッドサイドの間接照明へと腕を伸ばす。照明を消す前に、ザックスの顔を見た。
クリスマスのご馳走を沢山食べたので、その夢でも見ているのだろうか。
口元がもぐもぐと小さく動いている。アンジールが思わず指先で、柔らかな頬をそっとつついた。
20140603
ボツ原稿救済でした。笑。
お子様ネタで、2012年のクリスマス用に書いていたもの。未完。
サイトにupした「クリスマスの朝」を「case 1 大きい場合」として、こちらとセットで当初は「大きい場合小さい場合」という仮タイトルで書いてました。
この後、朝起きた時のザッくんの様子とかを書こうと思いつつ……。汗。
個人的には、アンジールが作った特大の靴下に、ザッくんが入って遊んでると良いな☆